自動車保険等に付加することができる弁護士費用特約。「弁護士特約」は聞いたことあるという方は多いと思います。自分が加入されている任意の自動車保険に代理店や担当者からこれはつけておいた方がいいですよみたいな感じで進められて付けられている方もいらっしゃるでしょう。では実際はどんなことに使えるのか知らない人が多いのではないでしょうか?「自動車事故でもめた時かな?」くらいですよね。今回は自動車事故の場合ではなく日常生活型のことを紹介したいと思います。いったいどんな時に使えるのでしょうか。実際、身内に起こったことで説明したいと思います。
弁護士特約(日常生活型)とは
簡単にいうと、「日常生活における事故で、身体や財物に被害を被り、相手の方に損害賠償請求を行う場合の弁護士費用当の補償」です。
どんな場合に使える?
具体的には
・歩行中、自転車に衝突されケガをしてしまった
・上階からの水漏れが原因で家具が汚れてしまった
・相手の不注意なゴルフの素振りで、子どもがケガをしてしまった
等、身体や財物に被害を被り、相手に損害賠償請求を行う場合に弁護士に依頼する費用当です。
特約を利用したいとき
付加している保険会社に特約を使いたい旨連絡をする。(使えるかどうかも確認)
知り合いの弁護士や依頼したい弁護士事務所があれば、保険会社にその旨伝え、承諾を得る。
依頼したい弁護士がいない場合は、保険会社が選定した弁護士事務所に依頼される。(基本は保険会社が提携されている弁護士事務所を利用されると思います。)
実体験
これは、私の身内に起こったことです。傷害事件に巻き込まれたのです。一方的に暴力を受けました。病院にも行きました。身体の一部骨折していました。その後わかったことですが、健康保険は第三者がいてケガを負わせられたのなら自己負担以外の7割分はその第三者から支払をしてもらわないといけないということ。それは被害者側がしないといけないということ。「できるかーっ」て感じですよね。
被害者としてはもう関わりたくないし、一方的に暴力を受けていて恐怖心がのこっていてとても無理です。しかも連絡先も知らない。
「警察に届けるのか?」「せめて治療費は請求したい。でもどうしたいいか。そもそも連絡先さえ知らない。」いろんな疑問がでてきて頭がパニックになりました。どうすることが最善の道なのか・・・。ネットで調べてもこれといったものが見つからず、本当に途方にくれました。
私は相談を受けていましたが、答えはでないまま。弁護士費用特約の事を思い出し、特約を利用して、まずは弁護士さんに相談してみてはどうかと身内に言いました。
その身内に弁護士費用特約の日常型をすすめたのは私でした。もともとは自動車事故だけだったのですが、日常型もつけておいた方がいいような気がして中途付加していました。
早速、自動車保険に加入している保険会社に問い合わせをして、事情を説明しました。すると特約を使う事ができ、私がお願いしたい弁護士事務所へ依頼してもらいました。
弁護士さんにいろんな事を聞いてもらいました。経緯を話して、依頼側は何を希望しているのか。それを聞いたうえで、その為にはどうしたらいいのか。的確なアドバイスをもらい、その通りに動き、加害者には弁護士さんが交渉し、数か月後、無事にこちらのほぼ希望通りに解決しました。
自己負担は?
今回は自己負担はありませんでした。保険会社から弁護士事務所へ支払いがされます。費用の上限もあるので加入している保険を確認しておきましょう。裁判等になり長引き、費用の上限を超えたりすれば自己負担もあると思います。費用上限と何に対して費用が出るのかの確認も必要かと思います。わからない時は保険会社に確認しましょう。
まとめ
弁護士さんに依頼をするとなると費用が心配になりますよね。特約が使えればその心配がなくなります。
それと弁護士さんに依頼することで、こちらからは加害者に接触しなくていいのでストレスが、かなり軽減されました。
そしてなにより法律のプロですので的確にこちらの疑問にすぐに答えてもらえます。今まで悩んでいたことがすぐに解消されるのです。モヤモヤしていたものが弁護士さんの一言で気持ちがスーッとするのです。
今回、この特約が使う事ができたのはこちらには全く非がない被害者だったからかなと思いました。
今回は傷害事件で相手に損害賠償を請求するという事で特約を利用しました。特約を利用する事ができるかどうかは保険会社に問い合わせて確認をしてください。そして今回はいい方向にいき解決できましたが、弁護士さんに相談したからといってすべてが納得がいくようなことばかりではないと思いますが、もやもや悩んでいるようなら一度相談してみるという事もいいと思います。少しはもやもやがなくなるかもしれません。
このことがあって本当に弁護士費用特約日常生活型のありがたみと、依頼した弁護士さんに感謝、感謝です。
最後に、私は弁護士さん選びも重要かなとも思いました。
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